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How are you ???

カオリN5-1 001補正

「彼女」とのつきあいは長い。
彼女は2歳年上で、かつての雇い主であり、姉のようであり、友達である。

出会いは私が高3とき。卒業を控え、進路が決まった後のこと。1月半ばくらいだったと思う。初めてのアルバイトをするために申し込みに行った、地元の駅前のケーキ屋で。
彼女は某テレビ局に勤める傍ら、そのケーキ屋の事実上のオーナーだった。
申し込みに行ったときは、パートのおばさんが「ここに学校名と名前を書いてね」というので、包装紙を小さく切ったものの裏に、手袋をはずして悴んだ手でミミズ字で書いて渡して帰った。そしてその夜、電話をくれたのが彼女だった。
なんの話をしたのかはもう昔過ぎて忘れたが、アルバイトをするようになってずいぶん経ってから聞かされたのは、「なんで合格だったか ? 顔も見ずになぁ。笑  それは、メモに書いてくれた名前の字がきれいだったことと、電話にでた第一声が、『こんばんは!』と、すごくさわやかで元気だったから。」
こんなことを言った彼女は、このときハタチそこそこ。
昔から「社長になりたい」と思っていたらしい彼女。その家はとても厳格で、彼女は中学からお受験させられ、首から定期をぶら下げて電車を乗り継いで私立女子中、女子高、短大と通った。

「そんなにスカートは短くしてはいけません。」
「必ず、下に1枚は下着を着なさい。」
「髪など染めてはいけません。」
「ピアス ? 玄関の敷居をまたがせません。」
その他諸々。
・・・・・お嬢様だ。

しかし、そう思っていたのは彼女のお母さんだげたったかもしれない。
外の世界を知った彼女、定期を忘れてそのまま改札をスルーしようとして駅員に止められ、名前を聞かれてとっさに「星野すみれ」と、ヅカのスターのような名前をさらりと言ってのける、したたかな中学生だったし、短大に入るとサークルに入って大酒飲みと化し、スキー合宿とは名ばかりの飲み合宿で、「いえーい、斑尾、みだらお~~♪」と叫んだとか叫んでないとか。この時、ゴードンが何本か空いていたらしい・・・。
就職してからも薬学部の学生と偽り、学生とコンパ。
卒論の題名は「○△における××の効用」とかなんとか偽ってだまし続けたとか。
お嬢様は、お外の世界を知ってからずいぶんとタガが外れてしまった。
夜中にヒールをカツカツ鳴らして帰る娘に「100m手前から裸足で帰ってきなさい。」とお母さんはカンカンだったらしい。いくら育ちがお嬢様だといっても、人間、「下地」というものは隠しきれないものである。ずっとそうではないにしろ、爆発する時期もあって然りだ。それがない人はかえって怖いというものだ。

私は、就職するまではそんな彼女のお店でアルバイトを続けていた。しかもそのときは彼女がそんな人だとは全く知らずに。美人で着るもの持つものすべてが素敵で、仕事ができて、お嬢様で。なのにテレビ局で働いて帰ってきて、ケーキ屋で閉店まで・・・。よく働く人すごい人だなとだけ思っていたのだった。
私は初めてのアルバイトがとても新鮮だった。そして軽いショックも覚えた。
中学・高校と部活しかしてこなかった人間だ。この根性さえあればなんでもできると思っていたし、「大変なのにえらいね。」とずっと言われていた。でも、「仕事」は違った。根性だけではどうにもならないものがあると感じた。もちろん根性は大切だけど、生きていく「手段」というものは、もっと別の場所にあるのだと。そして、その上で根性なのだと。

その後、私の就職が決まってアルバイトを辞めた後も、彼女との付き合いは続く・・・というよりは、それからのほうが長い。色々とご指導賜ったわけだ。アルバイト中もかわいらしい ( 今となっては・笑 ) 恋の相談なんかには乗ってもらったりはしていたけれど、私がハタチになるのを待ってましたとばかりにあちこちと連れまわしてもらうことになる。
短大の卒業旅行は彼女と。今から考えるとおかしな話。学校の同級生の友達とは行かなかったのだから。行き先も手配も旅のスケジュールもさっさと決めてきて、「これでいい ?」と彼女。海外初体験の私は、行き先などどこでもよくて、こうしてお膳立てしてもらってついていけば良かったのは心強かったし好都合でもあった。その旅行はまたアクシデントも多々のデンジャラス旅行だったのだが、長くなるのでそれはまた別の機会がもしあれば。
彼女が当時つきあっていた彼氏とその友達とでスキーに行くときも、一緒に連れて行ってくれた。何も知らずについて行ったけれど、このときのメンバーはみんな阪大医学部卒のインターンだった。(うおー)
と、まあ、彼女についていくだけで、部活しかしてこず、授業と簿記の専門学校とダブルスクールをしつつアルバイトで忙しかった短大生活を終えただけの何にも知らない私は、こうして「世の中 (の一部・笑)」をほんのりと仕込まれたのだった。
私の母といえば、高校生になっても部活に明け暮れ、一年中日焼けして真っ黒で洒落っ気もない娘が、娘らしくなっていくのは嬉しいと思う反面、夜遅くまで連れまわされるのを黙っていたわけではない。私はお嬢様ではなかったが、「時間」と「場所」は、厳しく制限されていた。しかし、彼女と出かけるとそれを破る。ことごとく破る。 と書くと、「どんなに不良やねん。」と思われそうだが、実際はそんなに大したことではない。みんなの普通が、私には「破る」になるだけだったということ。

そんな彼女とここまで長いつきあいができているというのは、チャラチャラと楽しいことばかりしてきたわけではなく、つまらんことを言ったりしたりしたときは、ピシャリと頭をはたいてくれる彼女だということ。そして、それを素直に受け入れられる私だということ。
彼女には兄、私には弟。
お互い、同性の姉妹を求めていたのかもしれない。




・・・・・つづく・・・はず。笑


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Comment

rail | URL | 2008.03.02 15:53
う~ん、そういう出会いがあって、その後も付き合いがあるというのは、素晴らしい事ですね。
バイトって、とても大切な事だと思います。
色んな意味で♪
@kaoring | URL | 2008.03.02 21:58 | Edit
素晴らしいだけでは終わりません。笑
乞うご期待 ? 笑

ある日。 | URL | 2008.03.04 17:45 | Edit
いいことだけいってくれるより
他の人がいってくれないことをいってくれる人って
大切にしたい。
@kaoring | URL | 2008.03.04 23:00 | Edit
ほんとにね。
ふふ。
自慢の姉ですよ ♪
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